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今月のクローズUP 第27回 手打ちうどん 七(なな)

「出没アド街ック天国」や雑誌などのメディアに取り上げられている国分寺の有名なうどん屋さんです。とにかくシンプルなうどんにお客の人気が集まっています。今年中に閉店するということですが、その味を記録するためにも行ってきました。

■自宅を改造して趣味で営むうどん店

国分寺駅北口を15分ほど歩いて、お隣の小金井の学芸大学あたりまで来ると、そこに「手打ちうどん 七」があります。

自宅を改造しただけあって、お店らしくないうどん屋さんです。閑静な住宅街で、開店の時間になると大勢の人がここに足を運ぶ風景は、蟻が甘いものを見つけて群がりくるさまに似ています。

玄関をあがり、奥のキッチンへ入ると茹で汁の蒸気が見えます。その前でタオルを頭に巻いたご主人が「いらっしゃい!」と迎えてくれました。

店内は、和室の座敷席からフローリングのテーブル席まで、満席の混みようです。子どもを連れた主婦層から、サラリーマンらしき男性、学芸大学の学生、さらにはご年配の夫婦まで、実にさまざまな客層です。

キッチンの奥では奥さんが、手を忙しく動かしながら、店内の様子をみて客への対応を笑顔できびきびとしています。

この店のメニューは3種類。田舎うどんと肉汁うどんとごまだれうどん。どれにも天ぷらがついています。うどんは、おかわりが自由です。薬味は自由に入れます。値段は、600円。

基本的にお水も、食器の片付けもセルフサービスです。しかしながら、お水は、アイスとホットのウーロン茶を2種類を用意してくれているのがうれしい心配りです。

この日は、すでに肉汁うどんが完売だったので、田舎うどんをいただきました。お盆の上にうどん、つゆ、天ぷらとそれぞれ別の器に入って出てきます。このつけ麺スタイルは私には懐かしいものです。毎晩ご飯ではなく、うどんを食べる家庭に育ったので、うどんというとつけ麺だと思うほど身近な食べ方になっているのです。

つゆは、鰹だしがよく出てほどよい味です。余計な調味料など入れずに、うどんと天ぷらに合うように調えた味です。ちなみに、肉汁は、豚肉、ゴボウ、長ネギなどをいれたもので、一番人気なので、早めに行かないとありつけません。

 


自宅を改造した普通の民家


玄関の上がりかまちは大勢の客に
対応
できるように中板を置いている


調理と接客を同時にこなすご主人と奥様


田舎うどん 600円
この日の天ぷらは、ナス・ちくわ・かき揚げ
うどんは、500g(普通の店は200g平均)
次回から120円分のサービス券がつく

■一工夫して喜ばれるうどんを1日限定100食

お客さんのお替わりの具合を見ながら麺を茹でつつ、ホール接客係としても目を配るご主人の山崎さん。

寸胴なべにたっぷりのお湯を沸かし、朝打ったばかりのコシの強い麺をほぐしながら入れます。

茹で上がったうどんは、すぐに流水に浸し、余分なぬめりを洗い流し、さっと水からあげます。

見ていると簡単そうなこの作業も、力仕事で全身を使います。

その昔、母にそんなに手のろくやってちゃだめだよ、と言われたことを思い出します。



うどんは太めで長い
全体に硬めで歯ごたえを楽しめる



天ぷらは季節の素材を使う
かき揚げはとても大きい
このうどんにぴったり合う味

つゆに入れるとこんな感じ


製麺所は店続きにあるのでのぞけます


この箱に太さが均一ではない
うどんが用意されます



お水は汲み置きしておきます

 

うどんは毎朝20kg打ちます。開店当初は10kgだったらしいのですが、いつのまにか20kgに。それは、客数が増えたのはもちろん、お替わりが自由なことと、最初の盛りを、普通のうどん屋の倍以上にしていることが理由のようです。

そういえば小食の私は、食べきるのに苦労しました。うどんは消化のよい食べ物ですが、この日は腹持ちがよかったのを覚えています。

また、忘れてはいけないのが天ぷらです。料亭の天ぷらのような気取りはありませんが、何千個、何万個を揚げてきた奥さんの技術がおいしさを伝えます。

最近は、セルフの讃岐うどん店も増えていますが、そういうお店で、揚げ立てを出しているところは案外少ないのです。

ここ「七」も、てっきりそうかと思いきや、うれしいことに予想は外れました。天ぷらは温かかった。これって実は、うどんをおいしく食べる、必須条件の1つなんです。ただ、お客さんが多い時に揚げたてを出すのは、かなりの努力が必要です。以前に、1度だけ間に合わずうどんだけになってしまったお客様がいたそうで、それが奥さんの心残りになっています。

うどんに話が戻りますが、毎朝のうどん打ちは、自宅を改造した製麺所で行います。粉は、地粉とさぬきの粉をブレンドして、しこしこ、つるつる感と風味を追求しています。
「こだわりのないのがうちの特徴。安くてお腹いっぱい食べられるのがいい。」という山崎さんですが、小麦粉と食塩だけで余分なもの(化学調味料など)は一切使っていません。自分の手で粉をねって、寝かせて、自分で足踏みをして作ります。これこそ、実は手を抜かないこだわりの製法といえます。参考までに山崎さんの1日あたりの歩数は、足踏みをいれて25000歩だそうです。(成人の平均歩数は7000~8000歩)

「お替わりお願いします」
うどんを茹でている山崎さんの背後から声がかかります。「はいよ」と答える山崎さん。男性客の多くは、お替わりをしていきます。客の顔を覚えていて、いつもと同じ量でいいか確認したりする様子は、採算度外視でやっている店の対応とは思えないほど、見ていて快いものです。

ご主人が心がけているのは、お客さんの名前を聞いて顔を覚えることです。次回来た時に、名前を呼んで迎えられるようにします。サービス業では基本的なことですが、そんなことも忘れがちのお店が多い中で、その姿勢は接客業の鑑であり、この当たり前のことが、他店とは違う一工夫ということに自然となっているようです。

午後1時を過ぎた頃には、昼時のピークが終わり、うどんもそろそろ「完食」です。「完食」の札が表に掲げられると、店内にいるお客たちにコーヒーをふるまいます。

この日も学芸大学の先生と学生さんが連れ立って来ていると、「先生、時間があったらコーヒーどうぞ。」とすすめています。コーヒーを飲みながら、いつもの世間話に花が咲きます。どうやらこんな時間をご主人も奥さんも楽しみにしているようです。

■気持ちが儲けです

午後2時も過ぎると、そろそろ片付けと明日の準備に取り掛かります。店内は、普通の民家に戻り、ご主人は、午後5時から学習塾の先生になります。

実は、ご主人の山崎さんは、もともと大企業のサラリーマンでした。ちょうど40歳になる前に、松田優作さんがガンで亡くなるニュースを聞き、残りの人生設計を考え直したそうです。

その後、日本では難関といわれる英語の専門学校に進むものの、本格的に勉強するためオーストラリアの大学に留学します。帰国後、貿易会社で年商数百億のビジネスに携わりますが、魅力を感じずに自宅で英語塾を始めたのが、1993年。その後、50歳で趣味のうどん屋も始めます。

開店から2週間、1000食まで無料試食会として開催し、見事に集客をはかり、その後は口コミで店の評判は広がり、現在では200人前が毎日完売する盛況ぶりです。

そのうどん屋は、今年の秋を目処に閉店予定です。最初の予定では昨年でやめるつもりでいましたが、お客さんからの要望に引きずられるようにして、延び延びになっています。

これからのことを伺うと、もう一度海外へ行き、留学生の世話をしたり、熟年のための研修施設を開設したりと、たくさんの夢があるようです。

少年のように目を輝かせながら、未来の夢を語るご主人を隣でやさしく見守る奥さんは、お店をやるようになってから、食べ物屋の苦労がよくわかった、といいます。昼間だけの営業でも、支度にはその何倍もの時間がかかります。

儲けより、人に喜んでもらいたい気持ちでやり続けてきたご夫婦ですが、その持続力のもとになるキーワードを奥さんはこういいます。

「気持ちがもうけなんです。」

なじみの学生さんは、帰省した田舎のお土産を持ってきてくれたり、お母さんが上京した時に挨拶に見えることもあるそうです。そのほかにも、野菜を持ってきて使ってくれといった申し出があったりと、お客さんからの愛情がダイレクトに返ってくるその喜びをしみじみと語ってくれます。

やんちゃな子どものように、自由な発想で、次から次へと新しいことに挑戦するご主人を、奥さんはまるでシルクで包み込むように支えているのが伝わってきます。シルクは、急激な引張りに強く、柔らかくてコシのある繊維です。決して目立つ強さではありませんが、人肌に一番近い性質で支えているのです。

秋までにはまだ時間があります。国分寺の散策ついでに「七」に立ち寄ってみませんか? 数量限定、期間限定のうどん屋さんに。

※閉店時期は、まだはっきり決まっていないとのことです。サービス券をお持ちの方は、早めにご利用くださいね。→その後電話で聞いたところ、9月末で閉店されるとのことです。

 

 


母娘仲良く片付けと準備


音響機器も備えた学習塾


キッチンとつながった家に居るような店内


奥が麺打ち処、手前のTVはスカパーを放映


「夫唱婦随」の名前どおりのご夫婦


と~ても大きくて人なつこいラブラドール犬

★手打ちうどん 七(なな)★
【営業時間】 平日 11:30~13:30頃
土日祝 11:00~13:00頃
(200人前完売次第終了)
【定休日】 火・水曜日
【住所】 国分寺市本多5-28-2
【TEL】 042-328-1002
【駐車場】 店の前に1台
路上駐車禁止
【アクセス】 JR中央線国分寺駅北口から徒歩15分。

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written by cherry

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