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松本製茶工場のスタートは、昭和30年代のはじめ。
野菜つくりからお茶に転業し、“お茶の栽培から販売まで”という、現在の「松本製茶工場」の基礎を作った、先代。
「とくに母は、大家族の中、半商半農でお店の切り盛りを一人で頑張ってきました。」
現在、お茶作りの中心をになっている松本さんは3代目です。
松本さんは当初、お茶の本場、静岡にある農林省の「国立茶業研究所」で研究生としてお茶作りを研鑚したといいます。
「どうするといいお茶がつくれるか、研究に専念しました。そのときの仲間は、今、全国のお茶処で頑張っています。今でも、お茶作りの情報交換をして、お互い、いい刺激を受けあっています。」
お茶作りは、マニュアルはあってもマニュアルどおりにはいかないものといいます。
「その年の、葉の質・気候によって微妙に異なります。葉の手ざわり、匂い、そうしたものを確認しながらお茶作りを調整します。」
まさしく職人の技が問われる作業です。
「小学生の子ども達が、お茶作りを見学に来ることもあります。工場に入ったとたん“いい匂い!”という声があがります。工場の中が、なんともいえない甘いかおりになっているんです。」
今、緑茶のアロマテラピーがちょっとしたブームです。馥郁(ふくいく)としたお茶のいい香りにつつまれて、子ども達も思わず歓声があがるのでしょうね。
「お茶作りにかけてはほんとに頑固なんですよ。」 と、そばでニコニコしながら奥さんが教えてくれました。
職人気質のご主人と、ふんわり優しい雰囲気の奥さんと、とても息の合ったお二人でした。
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