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「トラットリア カレラ」では、お料理はもちろんパンやビスコッティ(ビスケット)に至るまですべてが手作りです。
シェフの小俣さんは、歴代のシェフについてイタリア家庭料理を学んできました。エコール・キュリネール国立の製菓出身です。ものを作るというセンスは、料理も菓子も一緒なのでしょう。想像力を働かせ女性の豊かな感覚で、オリジナルのイタリアンを手がけ、評判となっています。
この日のランチコースの主役は、イカスミの入った手打ちのタリオリーニ(平たいパスタ)に生しらすのペペロンチーノでした。黒いイカスミに、しらすの白、枝豆の緑、サッと揚げたニンニクチップの茶色とこれも自家製のドライトマトの赤が楽しそうに集まっています。
イカスミの黒を強調したパスタはたくさん見てきましたが、こんなふうに黒い色を楽しめるような盛り付けは初めてです。
しかも、イタリアンパセリのみじん切りがほんのりと香りよく全体を包んで、コシの強いタリオリーニとニンニクチップのカリっとした強弱の噛み応えで味と香りを堪能させてくれました。
「カレラ」でこの手打ちパスタと並んで人気のあるのがラザニアと自家製パンです。
パンだけを求めていらっしゃるお客様もいるほど。オリーブオイルとハーブの香りのきいたフォッカチャはイタリアでは食事につけられます。「カレラ」では、天然酵母で作ったパンも作りますが、毎日あるわけではなく、しかも数が限られるので、これをお目当てに行くときには要確認です。
ラザニアの他店との大きな違いは、やはり手打ちの生地でしょうか。ひき肉が取り立てて多いわけでもなく、トマトソースが強く味を占領しているわけでもありませんが、パスタ生地の味は舌に残ります。生地だけで十分な美味しさを味わえます。
アラカルトの料理になりますが、じゃがいものニョッキもぜひおすすめしたい一品です。ニョッキって何?という私のようなイタリアン初心者には、日本の水団(すいとん)みたいなものと言っておきます。
ただし、何しろ「イタリア〜ン」なので、チーズやバターが入っていておしゃれな食べ物になっています。口に入れたときのほくほく感は、北の地方の食文化だなと感じます。
「カレラ」のニョッキは、トマトソースとセージバターでいただく2種類があります。
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